【偽装留学生】ベトナム人留学生の不法就労が増える理由。あなたの身近に迫る危険も?

ベトナム人の不法就労が増える理由。あなたの身近に迫る危険とは?

ベトナム人の偽装留学が急増しています。

令和元年に発表された『令和元年上半期における入管法違反事件について(速報値)』においても、その事実が明らかになっています。

なぜベトナム人?

不思議だと思いませんか?

そこにはなるべくしてなった理由があります。

このページは2020年2月13日の読売新聞朝刊『ベトナム「偽装留学」仲介』を元に、行政書士の視点を加えた内容になっています。

令和元年上半期の入管法違反データ

ベトナム人の入管法違反事件の増加が分かるデータがあります。
法務省からの発表です。

退去強制手続を執った外国人の国籍・地域は,81か国・地域に上った。国籍・地域別では,ベトナムが2,811人と最も多く,入管法違反者全体の31.2パーセントを占めている。

法務省:令和元年上半期における入管法違反事件について(速報値)

不法就労者の国籍・地域別では,ベトナムが2,105人と最も多く,不法就労者全体の35.9パーセントを占めている。

法務省:令和元年上半期における入管法違反事件について(速報値)
入管法違反の3割以上はベトナム人です。昨年からの増加率も群を抜いて高いです。

ベトナム人の不法就労が増える3つの理由

嫌な話ですが、三者の思惑が一致したからと言えるのではないでしょうか?

  1. 悪知恵の働く一部のベトナム人
  2. お金を稼ぎたいベトナムの若者
  3. 労働者が欲しい日本企業

です。
順番にみていきましょう。

ベトナムで悪徳業者が急増

ベトナムにおいて留学生仲介業者が急増したことが原因のひとつです。

留学生を日本に送り出す仲介業者は、現地政府に認可された者した行うことができません。
認可制にすることで、規制をかけています。

ところが!

ベトナムには現地政府から認可された業者が2000社以上存在します。

2000社を超える業者が日本に留学生を送り出せば、おかしなことになるのは必然とも言えます。

借金を背負わされるベトナムの若者

『日本で働けば稼げる』

農村部の平均年収は20万円程度だそうです。
そこへ「日本へ行けばアルバイトでひと月30万円稼げる」と言わたとします。
そんなうまい話はないと思いつつも、信じたくなってしまうのではないでしょうか?

もちろん仲介業者に多額の費用を払って(借金)、日本行きのチケットを手にしています。
そうなれば、簡単に帰国できない事情ができてしまいます。

日本の人材不足も背景に

ベトナムだけの問題ではなく、日本にも問題があります。

日本ではライン工場などの仕事に人が集まらなくなっています。
外国人労働者が働いてくれるおかげで、事業を維持している企業も多いです。
そうなると外国人労働者の需要はうなぎ登りです。

しかし日本で単純労働をすることができる外国人は「身分に基づく在留資格」を持つ方のみです。

留学生はあくまで『資格外活動許可』です。
外国人留学生も資格外活動許可を得れば、週に28時間だけ単純労働がすることができます。

ベトナム人留学生予備軍の作られ方

ベトナムの若者は日本語上手?

日本政府は日本語留学の希望者に対し、最低限の日本語能力を求めています。
日本語試験をパスした方のみ、ビザを申請する資格が得られる仕組みになっています。

逆に言えば、日本語能力が低ければビザの申請もできないはずです。

ベトナムの若者は日本語の勉強をしているのでしょうか?

Memo

日本語試験は現地で日本の複数の民間企業が実施しています。

日本語学力のカラクリ

『替え玉』ではないか?

と言われています。
日本語試験を替え玉受験することで、日本語の語学試験をパスします。

留学仲介業者が間に入ることで、日本語試験の合格率を上げているのでは?ということです。

日本の外務省も本気モード

想定以上の留学ビザ申請が現地の日本大使館に殺到すれば、てんやわんやになるはずです。
しかも日本ではベトナム人留学生の不法残留・不法就労が増加して問題になっています。

簡単に留学ビザの許可を出すわけにはいかなくなりました。

ベトナムの留学仲介業者を減らす!

外務省は対策として、大使館で直接本人に試験を行い学力を調査したそうです。

2018年には「合格が信用できない」と判断される申請が多い仲介業者については、
申請を一切受け付けない規定を導入しました。

これまでに90業者が処分されたそうです。

今後、処分される仲介業者はさらに増えそうな感じがしますね。

あなたの身近にせまる危険とは?

本当に困る人は真面目に留学したい人です。

ネクストライフでもベトナム人の就労ビザを取得する機会は何度もありました。
彼らは本当に真面目で優秀です。

ベトナムからの留学生の門戸が閉じられてしまうと、日本にとっても優秀な人材が得られなくなります。
しかしもっと困ることになるかもしれません。

誰が困るのか?

それは不法就労者を雇用する日本の事業主です。

不法就労者を雇用することのリスク

不法就労に対する罰則は年々厳しくなっています。
今では『不法就労と知らなかった…』ではすまない仕組みになっています。

外国人の単純労働者を雇用することができるのは、メリットに感じるかもしれません。
しかし逮捕される危険性をはらんでいるのは事実です。

そうせざるを得ない現実があるのかもしれません。
しかし逮捕されてしまうと、さらに厳しい現実が待っています。

私たちができる防御策はただひとつ。
不法就労者を雇用しないことです。

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